ラノベ風イラストの髪の簡単な描き方(銀髪編)

お絵かき講座

今回は、簡単にライトノベルの女の子っぽく髪を描く手順を紹介します。
次に絵を描くときに、ちょっと気分を変える意味でも試してみてください。ちょっとだけ、神絵師に近づいたような気になれておすすめですよ。

使ったソフト:ClipStudio EX

線画作成

ラフを描く

まずはアタリをとります。

顔や体の形を含めて、バランスよいシルエットになるようにします。ザックリしているように思えるかもしれませんが、この時点ではこれでよいです。あくまでもパーツの大きさや配置を確認するのが目的ということを意識してください。

大まかなパーツを配置します。

前髪は、左、中、右と分けてバナナみたいな形に描きましょう。こうすると自動的にカワイくバランスをとることができます。

もみあげは頭頂部から、耳を隠すように流します。横と後ろの髪は、シルエットが美しくなるように形を整えましょう。私の経験上、このパーツはあまり立体を意識する必要がありません。

メカクレキャラなので、左と中の前髪を繋げます。
また、右目が隠れるように髪の長さを調整し、毛先の形を調整します。

髪の毛の形を整えるとき、同じ形の繰り返しになると退屈な印象になってしまいます。中央の毛を中心に、左右に小さい毛束を配置して、リズミカルに整えるのがコツです。

クリンナップ&ペン入れ

全体的にバランスを整え、線を少しクリンナップしました。
近い距離にある毛束の間にある線を一部消します。こうすることで線画自体を軽くするとともに、やわらかい印象になります。
いろんなところで活躍するテクニックなので、覚えておいてくださいね。

ここから先は、手直しするとなると時間がかかりますので、左右反転して形を最終調整しておいてください。
左右反転のやり方

ペン入れをしました。これで線画完成です。


着色

下地の着色

髪用のレイヤーを作って、髪の色を適当に塗ります。

はみ出さないように塗って、不透明度保護しておいてください。
これで、以降髪を塗った時にはみ出すことがなくなり効率的に作業できます。

不透明度保護のやり方はお絵かきソフトによって違いますが、クリスタならレイヤーパレットの上にある南京錠とクッキーみたいなマークです。

ベースの色を塗っていきます。

今回は銀髪を描きますが、ベース色は灰色か青みがかった灰色にするとよいと思います。この絵では光が右から当たっていることにするので、顔付近と右側を明るめに塗ります。エアブラシを使って、色の境界がスムーズになるようにします。

顔付近と、側面にピンク色を載せます。
意外なことですが、白や銀色のものを描くときは、いろんな色を混ぜたほうが白っぽく見えます。なぜなら、白は周りにあるいろんなものの色を映しこむからです。

顔付近は肌色を映しこむから、側面は人物の外側のものが映り込むから、ピンク色をのせています。側面の色は周りにあるものに合わせて、ピンク以外でもOKです。例えば森の中のシチュエーションなら緑になりますね。

光沢を描く

一番光が強く当たる部分を白く塗ります(ハイライト)。

光が当たっている側の端っこを塗るのが鉄則です。
それにプラスし、頭頂部と、光と反対側のもみあげにもハイライトを描き立体感を出しました。

ここが重要。「天使の輪」とも呼ばれる、輪形の光を描きます。

新しいレイヤーを作成して、頭頂部から等距離に光を書き込んでいきます。こんな感じで描いてみてください。

  • 「w」を連続したような形で、両脇だけ幅広に。
  • 水色で描く。
  • なんとなく寂しい部分の髪にも描く。

ちなみに、水色で描いている理由は、空の光を映しこんでいるからです。

さっき描いた天使の輪を不透明度保護して、光が当たっている方を白く塗ります。ハイライトっぽくする処理ですね。この時も、色の境界がスムーズになるように、エアブラシツールなどを使ってください。

後ろ髪を描きました。後ろ髪は、こちらから見えているのは裏側ですので、光はほとんどあたりません。そのため、暗い色で塗っておきましょう。暗い色で塗ることで、画面を引き締める効果もあります。

後ろ髪には向こうから逆光があたっているので、ふちに漏れ出た光を表現します。また、顔の横や後方の髪には地面で反射した光が下から当たっているので、そこにも光を表現します。どちらも明るい色を塗ることで表現しています。

通常は地面に光の照り返しなので黄色っぽい色なのですが、ファンタジーだと青や紫で描くことが多いです。今回は青緑にしています。下を向いている面に塗るのですが、ふつうは髪の毛の先がクルンと丸まって下を向くので、毛先に塗るとよいと思います。


仕上げ

仕上げです。主線の色を透明に近い色や、髪の色に近い色にして軽くします。主線の色を変える場所は以下を参考にしてみてください。

  • 光が強く当たっているところ
  • 毛先

光が強く当たっているところは、まぶしくて輪郭があいまいになります。また、毛先の主線を薄くすると、毛先の柔らかな感じが出ます。

これでイラストは完成です!完成品はこちら↓

さいごに

どうだったでしょうか。手順さえ覚えれば、思ったより簡単だったと思います。

絵を描き始めた方には簡単な髪の描き方として、お絵かき中級者以上の方にも気分転換として、試してもらえる方法です。さっそく、試してみてくださいね!

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チュンすけ

チュンすけ

漫画家、兼イラストレーター。 漫画・イラスト制作の指導もしています。 2019年から脱サラし、念願のイラストレーターとして活躍中! 詳しいプロフィールはこちら

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