【新手法】本当に正しい模写のやり方は絵の上達速度がこんなに違う!コツ・方法を伝授

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ミカ
ミカ
どうせ模写をやるのなら、効率よく上達する方法ってないかな?

私はイラスト教室で絵のかき方や練習法を教えているのですが、時々思い知らされるのが、練習方法によってイラストの上達の速さが全く違うということです。

良い例を紹介しましょう

トップの画像は、私のイラスト講座で教えている生徒さんのものです。2人の女の子が描かれていますが、なんとコレ、どちらも同じ人が描いたイラスト。その生徒さんには、左の絵を描いてから2か月間、あるトレーニングを続けてもらいました。その後、左の絵をリメイクするつもりで、同じキャラクター・ポーズを描いてもらったのが右の絵です。たった2か月間でここまで上達してくれたことに、私も驚きました。

私が言いたいのは、トレーニング方法さえ間違えなければ、才能のあるなしにかかわらず、誰でも短時間で絵を上達させることが可能だということです。今回は、そのトレーニング方法を、あなたにもお教えしましょう。

ちなみに、こちらの記事では、やってはいけない間違った模写のしかたを紹介しています。この記事と合わせて読むと効果的ですよ。

模写の手法

上でお話しした生徒さんには、絵の模写を中心としたトレーニングを指示しました。模写とは、プロの漫画家やイラストレーターの絵を真似て絵を描きうつすことです。ただし、模写をやるときに、下に挙げるようなことに気をつけながら取り組んでもらいました。

ワンタイム模写

1度模写した絵は、以後、模写しないこととします。つまり、1度の模写でその絵を完全に覚えてしまうということです。その代わり、1度の模写のなかで納得できるまで何回書き写してもOK。

これによって上達の時間短縮にもなりましたし、練習に集中して取り組むことができるのです。

作者になりきる

模写をしながら、この絵を描いていた作者の気持ちになって考えるようにします。例えば、「作者はどうしてここに線を引いたんだろう」とか、「作者はどうしてここを全部ベタで塗ったんだろう」とか考えながら模写するわけです。

これをすることで、線だけではなく、作者が線を引くときの考え方自体を学ぶことができるため、より応用の利く技術を身に着けることができるのです。


自分の絵をどう変えるのか

模写をするときは、「この学習で自分の絵がどう変えたいのか」を意識するようします。漫然と模写をしていると、ただ「書き写しているだけ」になりがちです。そんな状態で模写をしていても、練習の前と後で、まったく自分の絵の実力が変わらないのです。

模写を行う前に、「自分はこの模写によってこのように絵を変えたい」と、明確な目標を持っておくようにしましょう。

学習結果を活かす

模写の直後に、その模写で学んだことを活かして絵を描きます。模写した絵を、丸写しでもう一度描くということではありません。模写のなかで気づいたことを取り入れて、自分の絵を描くということです。

これによって、模写で学んだことをしっかりと自分のイラストの中に定着することができます。

模写の新手法

上では、よく行われる模写をアレンジしたトレーニング手法を紹介しました。さらにここから先は、私が考案した新しい手法によるトレーニングを紹介していきます。

暗記模写でハイスピード上達!

まず1~2分で模写対象の絵を集中して眺めて記憶します。このとき、下のようなことを集中的にチェックしてください。

  • ほかの人の絵や自分の絵と違うどのような特徴があるか
  • どのような色や線を使われているか
  • この絵を見たときにどのような印象を受けるか

次に、模写対象の絵を隠します。そして記憶を頼りに、覚えた絵を描きうつします

最後に、模写対象の絵と、自分が記憶を頼りに描いた絵を見比べます。

この時、たとえ元の絵と自分の絵が似ていないとしても、がっかりしないでください。大事なのは、最初に集中してチェックした部分が、自分自身の手で再現できているかどうかです。それ以外の部分や、全体的な完成度については気にする必要はありません。

大事なことは、自分の絵と模写対象の絵の差がどこにあるのか、また差がどこまで縮まったのかをしっかり確認すること!差が小さくなるように繰り返していけば、最終的に模写対象の絵を描く実力をつけることができるというわけです。


フルパワー模写で可能性を広げる!

今の自分にはとても描けそうにない絵を、今の自分が持っている能力を総動員してフルパワーで模写してみます。

丸一日かかってもいいので、細かい部分まで丁寧に全力で書き写します。線の強弱、斜線による影つけ、点描など、描かれているものは一つ残らず模写します。

カラーの場合は、色も真似ます。スポイト機能を使っても構いません。ただし、その場合はスポイトで取った色が色相環のどこに位置するのかをしっかり確認するようにします。

この模写を行うことで、イラストの技術を学ぶことはもちろん、「こんなに立派なイラストを、自分の手でも生み出すことができるんだ!」という自信をつけることができるのです。

まとめ

今回ご紹介したことをまとめてみましょう。

  • 模写した絵は、1度でしっかり覚える
  • 作者の気持ちを考えながら模写する
  • 自分の絵をどう変えるのかをしっかり意識する
  • 模写の直後に、学んだことを活かして自分の絵を描く
  • 対象を暗記してから模写をする
  • フルパワーで模写する

方法はいくつかご紹介しましたが、大切なのは上達を信じて継続すること!

とにかく2か月、続けてみてくださいね!

ちなみに、こちらの記事では、やってはいけない間違った模写のしかたを紹介しています。この記事と合わせて読むと効果的ですよ。

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チュンすけ

チュンすけ

漫画家、兼イラストレーター。 漫画・イラスト制作の指導もしています。 2019年から脱サラし、念願のイラストレーターとして活躍中! 詳しいプロフィールはこちら

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