同じ練習量で絵がグングン上達する人、絵が全く上達しない人。その違いはたったこれだけ。

練習法

ミカ
ミカ
私の友達、全然練習してない感じなのにどんどん絵が上手くなるんだ。うらやましい!何か秘密が・・・!?
ぜんぜん練習してないのに、なぜか絵がどんどん上手くなる人っていますよね?

逆に、自分はたくさんの時間を使って模写をしているのになかなか上達しない!なんてことに心当たりはないですか?

練習していない人に画力で差をつけられて、「才能があるやつはずるい!」「不公平だ!」なんて思っていませんか?

実は、絵が上達する人としない人の違いには、才能はそれほど関係ありません。むしろ、絵や練習に対する心構えの違いがほとんどです。

今回は、絵が上達する人と絵が上達しない人の、ほんの少しの心構えの違いについて説明していきます。決して難しいものではなく、意識すれば誰でも習得することができます。あなたもこの心構えをマスターして、神絵師になるための習慣をつけましょう!

絵が上達しない人はすぐに成果を得たがるが、絵が上達する人は成長には長い時間が必要だと考えている。

絵が上達しない人は、すぐに成果を得ることにこだわります。上達するための練習法にすぐ飛びついたり、新しい画材をたくさん買ったりするのですが、上達している感じが自覚できないとすぐに飽きて放り投げてしまいます。その時の言い訳はたいてい、「これは私には合わなかった」というものです。

そういう人たちは、画力向上に関する技術書や記事など読むといった学習も、「上達に時間がかかる」といってやらないことが多いです。さらに悪い場合は、絵の練習をやめてテレビゲームや部屋の片づけなど、すぐに充実感や達成感を得られるものにかまけてしまうのです。

絵が上達する人は、絵の上達にはある程度の長期間が必要であることを知っています。だから、自分の上達がすぐには自覚できなくても、自分がやってみると決めた方法はとりあえず一定期間続けてみて、効果をじっくり観察します。練習は、大抵継続することで効果がグングン上がってくるものが多いため、絵が上達しない人があきらめてしまってからしばらくして、絵が上達する人は急激に絵の実力を上達させていくのです。

絵の上達にはある程度の長期間がかかることを覚悟する。練習を長期間継続する。

絵が上達しない人は作品を作るには自分の力が足りないと考えるが、絵が上達する人はとりあえず今の実力で作品を作ってみる。

絵が上達しない人は、なかなか自分の作品を描こうとしないことが知られています。また、たとえ描き始めたとしても、少し上手くいかなかっただけで完成を諦めてしまいます。

「描きたい作品の構想はある。でも自分はまだまだ力不足だから、今は練習に専念しよう!」という風に考えているのです。しかしそれは単なる言い訳で、自分の未熟な画力を認めるのが怖いだけなのです。

逆に、絵が上達する人は、つたない実力であっても自分のアイデアをどんどん作品に完成させていきます。

作品を作ることは、作者に様々な体験をもたらしてくれます。例えば、このアイデアを実現するためにどんなやり方が必要か?といった疑問から新しい手法や工夫を思いついたり、アイデアを作品にしている途中にさらに素晴らしいアイデアを思いついたりといった具合です。

未熟な実力で作った作品を公開することで、自分のつたない画力を大勢に公表することになるかもしれません。しかし、たくさんの人にアドバイスをもらえるチャンスが生まれます。それに、しっかり上達した後にふり返ってみれば、それは「黒歴史」ではなく「絵師進化録」として誇れる思い出になることでしょう。

このように、絵が上手くなる人は、絵が上手くなってから作品を作るのではなく、作品を作りながらトップスピードで絵を上達させていくのです。

とにかく今すぐ作品を完成させる!

絵が上達しない人は他人の絵をあらさがしするが、絵が上達する人は他人の絵の良いところを探して吸収する。

絵が上達しない人は上手な絵を見たときに、その絵の悪いところをあらさがしします。

つまり、その絵に「負けた!」と思いこんでしまい、プライドの高さから負けを認めたくないため、負け惜しみとしてその絵の悪いところを探し始めるのです。もっと悪い時には、「自分も本気を出せばこのくらいいつでも描ける!」などと自分を甘やかし始めることもあります。

しかし、これら行動には1つもいいところなんてありません。むしろ、他人の絵の悪いところばかり学習してしまい、自分を甘やかしてしまうというデメリットばかりの習慣なのです。

絵が上達する人は、その逆の習慣を持っています。つまり、上手な絵を見たときに、その絵の良いところ、学習しがいのある部分をしっかりと観察します

自分の絵より優れた絵を見たからと言って、「負けた!」とは思いません。その絵のすばらしさを素直に認め、自分を向上させるために役立つかどうかを前向きに考えるのです。

そしてもちろん、次回自分の絵を作成するときにはその上手な絵から学んだことがしっかり活かされています。

上手な絵を見たら素直に良いところを認め、自分の絵にどう活かせるのかを前向きに考える。

絵が上達しない人は方法や知識を知っていることを重視するが、絵が上達する人は実際に自分がそれを作品に活かせることを重視する。

絵が上達しない人も、絵に関するたくさんの知識を持っています。例えば、絵に特殊な効果を与えるデジタル画法や、有名なイラストレーターが使用しているツールやソフトといったしっかりした知識です。

彼らはそれを得意げに絵描き仲間に話しますが、実際にその技法や知識が彼らの絵に活かされることはありません。知識をたくさん持ってはいますが、作品に活かす度胸がなかったり(上で紹介した「自分はまだまだ力不足」と思っている状態)、知識を得ただけで満足してしまったりします。

絵が上達する人は、学習することに貪欲で、学んだことは積極的に自分の絵に活かします。そもそも、知識を蓄積するために得るのではなく、描きたい絵があるから調査して知識を得るというパターンが多いのです。知識は持っているだけではウンチクにしか過ぎず、作品となって世に出ていくことで初めてその真価が発揮されるのです。

絵の知識をとにかく自分の絵に活かすことに挑戦する。

絵が上達しない人は自分よりうまい人の年齢を気にするが、絵が上達する人は絵の腕前と年齢は無関係だと考えている。

年齢の割に絵が上手い人がいます。例えば、中学生なのにプロのイラストレーターとして活躍している人もいます。絵の才能は人それぞれであり、画風も上達のスピードも個人によって違うものです。若くして自分の画風や練習法に出会えた人は、当然早熟の絵描きになります。

絵が上達しない人は、例えば自分より年下の人が自分より上手いと知ったとき、マイナスの感情を感じやすいことが知られています。例えば、「年下のくせになまいきだ!」とか、「絵は表面的に上手く見えるが、よく見るとぜんぜん上手くないね!」とか、「こいつは自分より絵を描く環境に恵まれているんだ!」と、いった風に自分に言い訳をしてしまうのです。

絵が上達する人は、年齢は全く気にしていません。作品そのものを素直に評価し、やはり自分の絵にどのように生かすことができるかを重要視します。年齢などという意味のないことのことに気を散らすより、自分の絵の上達のための近道を探す方が彼らにとって重要なことなのです。

ほかの作者の年齢を気にしない。

絵が上達しない人は練習さえしていたらうまくなると思っているが、絵が上達する人は目的があるから練習する。

絵が上達しない人は、練習をすることが大好きです。むしろ、絵が上達する人よりも真面目にたくさん練習する傾向にあります。しかし、たくさん練習している割には上達が遅く、あまり練習していないように見える、絵が上達する人にどんどん差をつけられてしまいます。

これは、なぜでしょうか。

絵が上達しない人は、「とにかく人に教えられた練習をしていればいつかは報われるはず」と、がむしゃらに模写などを繰り返していることが多いのです。つまり、練習をしているだけで、練習によってどのような効果があったのか、本当にこの練習でよいのか、もっと良い練習方法がないのかなど、深く考えることをしないのです。

絵が上達する人は、絵を上達させるための手段の一つとして練習をします。自分の絵のどういうところを改善したいのかという目標をしっかり持っているので、練習方法もその目標に一番合っているものを選びます。そして、練習の効果を確認しながら絵を上達させていくのです。

もちろん最初から自分に合っているものを探しあてられるとは限りません。しかし、練習方法についていつも試行錯誤をしているので、最短ルートで自分に最適な練習方法を見つけることができます。

ちょっとわかりづらかったかもしれませんが、両者の違いがわかりましたか?

つまり、絵が上達しない人は、教えられたとおり練習する→絵が上達するはず!という考え方です。それに対して絵が上達する人は、絵が上達したい!→練習をしよう→練習を自分のために改良しようという考え方です。

常に自分に合った練習方法を模索する

絵が上達しない人はみんなに認めてもらいたがるが、絵が上達する人は自分の絵でみんなを楽しませようとする。

絵が上達しない人は、あくまでも自分を中心に考えています。自分の絵が認められることで、みんなに自分のことを認めてほしいとか、特別扱いされたいなどということを考えているのです。これでは、絵を上達させたいという目的からはズレてしまっています。目標が純粋に絵を上達させたいことではないのですから、絵を上達させるエネルギーも弱くなってしまいます。また、作品自身も他人の顔色をうかがったような中途半端なものになってしまいます。

一方、絵が上達する人は、自分の作品を発表する人で見る人を楽しませようとしたり、自分の思いを伝えたりしようとします。ほかの人を楽しませるためには、自然と絵を描く技術が必要となります。そのため、必要にかられて絵が上達していくのです。

ほかの人を楽しませたるために絵を描く

絵が上達しない人は「神絵師になるには才能が必要」と考えるが、絵が上達する人は「神絵師になるには才能は必要ない」と考える。

絵が上達しない人は、一生懸命に練習をしながらも「自分は才能がないから神絵師にはなれないのではないか」と、びくびくしています。ネガティブな感情は、人間の成長を妨げます。絵に限らず、スポーツや学問でも同じなのですが、自分の成功を信じることができない人は絶対に成功することはありません

絵が上達する人は、神絵師になるために才能のあるなしは関係なく、自分を向上させる意思が重要だということを知っています。そして自分が神絵師になることを強く信じています。というよりも、神絵師になることは前提であり、神絵師になるまでの過程をどのように縮めようかということを考えている人が多いです。

ですから、自分が神絵師になるまでの最短距離を模索しながら、ポジティブに前進し続けることができるのです。

自分の成功を信じる

まとめ

最後に、今回説明したことを復習しましょう。
いつも心掛けておくことが大切ですので、下のリストを印刷して毎日見るところ(パソコンや鏡の横など)に貼っておくのもよいと思います。
  1. 絵の上達にはある程度の長期間がかかることを覚悟する。練習を長期間継続する。
  2. とにかく今すぐ作品を完成させる!
  3. 上手な絵を見たら素直に良いところを認め、自分の絵にどう活かせるのかを前向きに考える。
  4. 絵の知識をとにかく自分の絵に活かすことに挑戦する。
  5. ほかの作者の年齢を気にしない。
  6. 常に自分に合った練習方法を模索する
  7. ほかの人を楽しませたるために絵を描く
  8. 自分の成功を信じる
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チュンすけ

チュンすけ

漫画家、兼イラストレーター。 漫画・イラスト制作の指導もしています。 2019年から脱サラし、念願のイラストレーターとして活躍中! 詳しいプロフィールはこちら

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