自分に本来の能力以上の能力があると思い込み、天狗になっている人はどこにでもいるものです。絵に対してストイックなみなさんは、彼らのようにならないよう反面教師にしましょう。
目次
自分に才能があると思っているので模写とかしない
絵が下手なのに上手いと思っている人は、自分には天性の才能が与えられていると思っています。そのため、特別な努力をしなくても自然と素晴らしい作品が描けるようになると信じています。もしくは、すでにその域に達していて、今さら努力をする必要はないと思っています。
プロの漫画家やイラストレーターは、たとえ自分が上手であっても満足はせず、絵に磨きをかける努力を一生続けるものです。常に向上心を持って努力を続けなければ、「上手いと思い込んでいる」イタイ人になってしまいます。
下手なくせにイラストに指図とかダメ出しをしてくる
絵が下手なのに上手いと思っている人は、他の人が絵を描いているのを見つけると、何かと指図やダメ出しをしたがります。例えば、「君の絵は躍動感が足りないね」とか、「もっと筋肉の構造を意識しながら描かないとだめだよ」といったことを言ってきます。
しかし、いざ本人に「描いてみて」と言ってみると、描けないことがほとんどです。「今日は調子が悪い」とか「君の絵に引きずられているから今は描けない」とか、苦しい言い訳をするのが関の山です。
「イラストレーターの〇〇と知り合い」と自慢してくる
絵が下手なのに上手いと思っている人は、有名なイラストレーターや同人作家と知り合いであることを強調してきます。ただ、「知り合い」といってもツイッターでたまたま相互フォローになっているとか、同人イベントのアフターでたまたま一緒になったとかで、実際に交流があるわけではありません。
有名な人物と知り合いであることを強調して、自分の存在に箔をつけようと考えているのでしょう。
人のキャラクターを横取りして自分のキャラだと言い張る
絵が下手なのに上手いと思っている人がオリジナルキャラクターを描くと、どこかで見たようなキャラクターが出来上がることが多いです。つまり、ゲームやマンガのキャラクターや、知り合いが作ったキャラクターの劣化コピーであることが多いです。そもそも、キャラクターを作ったり絵を描いたりする経験が足りないので、劣化コピーを描くことしかできないのです。
本人はコピーであることを自覚していませんので、指摘しても絶対にそのことを認めず、自分のオリジナルキャラだと言い張ります。
自分より上手い人にはやたら低姿勢
絵が下手なのに上手いと思っている人は、自分より明らかに絵が上手い人に対してはやたらと低姿勢になります。そもそも絵の上手い下手で上下関係が生まれることはありません。下手なら下手なりに自分の絵に愛情をもって、自分より上手い人にも対することができるはずです。しかし、絵が下手なのに上手いと思っている人は自分の絵にプライドがないので、自分の絵が相手より劣ると感じると、とたんに態度が卑屈になってしまいます。
背景を描かない
絵が下手なのに上手いと思っている人は、人物ばかり書いて背景を描きません。本人は「人物だけ描いても自分の絵には十分価値がある」と思っているのでしょうが、ろくに背景や構図を勉強していないから描けないというのが本当のところです。本当に上手い人なら、人物、背景、どちらも納得がいくまで描くはずです。
異性しか描かない
これも上で紹介した背景と同じで、同性を描く練習をしていないため異性しか描けません。もともと、自分の描きたい異性を描いただけで満足してしまうため、同性を描く練習が全くできていません。
いつも顔しか描かない。しかも同じ角度
絵が下手なのに上手いと思っている人の絵をいくつか見てみると、ほとんどすべての絵がハンコを押したように同じことがわかります。内容は決まって、同じ角度の顔のアップです。
いつもと違う角度で顔を描いたり、違うポーズの体を描いたりすると、誰でも絵がくずれてしまいます。初めてですから、これは当然のことで、回数を繰り返して練習することでだんだんと絵が上達していくものです。
しかし、絵が下手なのに上手いと思っている人には、たとえ上達のためであっても「自分の絵がくずれている」状態に耐えることができないのでしょう。結果として、同じ角度の顔アップばかりを大量生産することになります。
一流の道具ばかりそろえているがろくに使っていない
絵が下手なのに上手いと思っている人は、良い道具を使わないと良い絵は描けないと思い込んでいます。そのため、液タブに始まり高スペックPC、技法書、ペン、絵の具などあらゆる道具を収集したがります。しかし、その道具を使うのは数回のみで、ほぼ新品の状態で自宅に保管されています。
当然の話で、良い絵を描くためには道具も必要ですが、最も必要なものは自分の絵のセンスや技術、経験です。それを伸ばすためにはやたらと道具を買い込むのではなく、自分に合った必要な道具を少しずつ買いそろえ、1つずつ使い方をマスターする必要があります。
「そのうち描こうと思っている」というが、完成させる気配がない
絵が下手なのに上手いと思っている人は、大きな志を口にします。例えば、「今あたためている漫画を出版社に持ち込もうと思っている」とか、「同人誌で大もうけするつもりだ」といった具合です。しかし、実際にそれが完成されることはありません。それどころか最初の1ページが出来上がることもなく、増えるのは同じ角度の顔アップの絵だけです。
まとめ
絵が下手なのに上手いと思っている人についてよく言われることを書いてみました。彼らの行動を逆に反面教師とすることで、純粋にイラスト技術向上を目指すあなたの参考にもなると思います。
チュンすけ
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