画面が超デカい液晶ペンタブレット、「XP-PEN Artist 22E Pro」を買ってみた!実機レビュー

絵の道具

パソコンを使ってお絵描きをしている人ならほとんど必須アイテムである、ペンタブレット。大きさや種類、価格も様々ですが、あなたはどんなものを使っていますか?

私は10年ほどWACOM製Cintiq 12WX (DTZ-1200W)という液タブを使用していました。しかし、タブレットも様々な種類がお手頃な価格で販売されるようになったので、思い切って買い替えてみました。

買ったのは、「XP-PEN Artist 22E Pro」!

今回は、この液晶タブレットの内容、機能、使い心地などをご紹介していきます!

パッケージ内容

外箱から出した状態。中身は本体と箱のみ。

パッケージをあけると、タブレット本体と付属品の箱が出てきました。付属品の箱の中身はこんな感じ

付属品はこんな感じ。たくさん入っています
  • スタイラスペン×2
  • ペンケース×1
  • イラスト用手袋×1
  • 電源コードとACアダプタ×1
  • 取扱説明書×1
  • ディスプレイケーブル(D-sub15ピン)×1
  • ディスプレイケーブル(HDMI)×1
  • ディスプレイ変換ケーブル(ディスプレイポート)×1
  • USBケーブル×1
  • スタイラスペン充電用コード×2

スタイラスペンや変換ケーブルには「GIFT」というシールもついていたので、サービスで入れているのかもしれません。基本的にはパッケージに含まれるものだけで動作するようになっています。

ただし、注意事項が一つ。

タブレット本体の電源ケーブルは3つ足になっています。

なので、家に3つ足のコンセントがない場合は、3つ足→2つ足の返還アダプタが必要になります。アマゾンなどで安価で手に入れることができます。

使ってみた感想

まずは描き心地を確認するべく、テキトーな落書きを一枚描いてみました。描きながら思ったことを紹介していきましょう。

ためしに落書きしてみた

画面の大きさ

まず大きな画面が最高でした!まあ、そもそもこれが狙いだったのですが。

画面のサイズは22インチで、幅約47.5cm×縦約26.8cmもあります。

右上が今回買ったもの、左下が今まで使っていたもの。画面の大きさがこんなに違う!

今まで使用していたCintiq 12WXは幅約26.0cm×縦約16.3cmで小さめだったので、細かいところを描くためにはズームアップしなければなりませんでした。ズームアップすると画像の一部分しか見えなくなりますので、全体のバランスを確認するためにはまたズームダウンしなければなりません。細かいところを描くたびに倍率を変えなければならないのがとても面倒でした。

しかし今回購入したArtist 22E Proは十分な大きさがあるので、作品の全体をながめられる倍率のままで細かい部分を書き込むことができます。ペンを走らせることのみに集中でき、作業がはかどりました。

また、左右にツールパレットを置いた状態でもキャンバスが圧迫されず、ストレスなく作業に打ち込むことができます。


筆圧感知

筆圧感知は2048段階です。買い替え前の液タブは1,204段階で、ほぼ2倍になりました。しかし、正直に言って1,000段階を超えるくらい性能が良くなると、体感ではほとんど違いを感じられません。

とにかく言えることは、筆圧感知機能は十分です。毛筆で紙に書くときと同じくらい、違和感なく自分の筆圧を表現することができる感じがしました。

ペン先の感触

ここはwacom製と少し異なるところです。ペン先がタブレットに接触した時、わずかに沈み込む感じがあります。シャープペンシルのクルトガを使っているときと似た感じといえばいいのかもしれません。

好き嫌いが別れると思いますが、私は全く違和感がありませんでした。

ペンで描く時の感じはボールペンみたいになめらかな感じです。私はざらざらして少し抵抗がある方が好きなので、本体の画面にELECOMのペーパーライクフィルムを貼りました(ぴったりサイズのものは売ってないので、WACOM製タブレット用のものをカットして貼りました)。本当に紙に書いているような感覚になるので、アナログからお絵描きを始めた人には描きやすくておすすめです。

色域について

購入前に調べたときに82%と説明されてあったので、なんとなく低い気がして少し不安でした。しかしほかの諸条件が良好でしたので、「そのぶん安いから、多少なら我慢しよう・・・」というくらいの気持ちで購入しました。

実際に使ってみると、色の表現能力は全く問題ありませんでした。色に敏感な方なら違いがわかるのかもしれませんが、少なくとも私にはPCの画面と大差ありませんでした。

エクスプレスキー

画面の左右にカスタマイズ可能なエクスプレスキーが12個もあります。初期状態ではブラシ、消しゴム、元に戻す、拡大縮小などが設定されています。このキーを押すことで、ツールの切り替えをスムーズに行うことができます。

今まで私はキーボードでツールを切り替えていましたが、これだけキーがあればキーボードを使う必要はなくなります。実際に、さきほどの落書きはキーボードを使わず液晶タブレットのエクスプレスキーのみで完成させています。


良くなかった点

良いところばかりではなく、少し気になった点もありました。注意点として、一応ご紹介しておきます。

  • 説明書類が少ない。パッケージ内にセットアップ手順書しか入っていない。ただし、製品サイト上には説明書のPDFが用意されている。
  • ドライバのインストールディスクが同梱されていないので、ドライバはインターネットからダウンロードする必要がある。
  • スタイラスペンは充電式なので、電池が切れると充電しなければならない。スタイラスペンとその充電ケーブルは2つずつ入っているので、充電時間を待っていられない人は予備のスタイラスペンにも充電をしておく必要がある。
  • 画面が大きい分、本体も場所をとるし、重い(本体重量は5kg以上!)。

まとめ

最後に、私が主に感じたことをまとめてみます。

  • 画面が大きいのはかなり強力で、作業効率化に効果大!
  • 機能はWACOM製のものと遜色なし。
  • ペンの感触はWACOM製のものと少し異なる。できれば購入前に体験した方が良い。
  • 高機能のわりに価格はかなりお手頃。
  • ドライバのインストールや使い方を調べるにはインターネットが必要。
  • 電源コードのプラグが三つ足なのでアダプタが必要なことがある。

個人的な感想ですが、今までの液タブと操作感はさほど変わらず、画面が大きくなったりエクスプレスキーがついたぶんグレードアップされたように思います。私はAMAZONのクーポン提供時期であったこともあって5万円で手に入れることができましたが、これだけたくさんの機能があってこの価格はかなり安めかなと思いました。これからは作業も大幅に効率化できそうです。

今回、私が液晶タブレットと同時に購入したもののリンクを下に紹介します。役に立ててくださいね!

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チュンすけ

チュンすけ

漫画家、兼イラストレーター。 漫画・イラスト制作の指導もしています。 2019年から脱サラし、念願のイラストレーターとして活躍中! 詳しいプロフィールはこちら

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